消防設備士の資格は13種類!甲種・乙種と7つの類別を解説!

消防設備工事・電気工事・消防設備点検およびメンテナンス業務などを行う、
株式会社オーイーディーのブログ担当堤です。今回のテーマは『消防設備士の資格は13種類!甲種・乙種と7つの類別を解説!』についてです。

消防設備士の資格は「種別」と「類別」の2層構造

消防設備士は甲種と乙種の2つに分かれています。
・甲種:工事・整備・点検ができる
・乙種:整備・点検のみできる(工事は不可)
実はその「甲種」「乙種」の中にも分類があり、対象とする設備ごとに特類・第1類~第7類まで分類された資格があるのをご存じでしょうか?
甲種:特類・第1類~第5類の6種
乙種:第1類~第7類の7種
今回は、そんな消防設備士の第1類~第7類の“7つの種類”についてわかりやすく解説していきます。

消防設備士の7つの種類(類別)とは?

【第1類】スプリンクラーや屋内消火栓設備などの“水系設備”
対象設備: スプリンクラー設備、屋内消火栓設備、水噴霧消火設備など
火災時に水を噴射して初期消火を行う、「水で消す」設備を扱います。大型商業施設やビルなどでよく使用されており、非常に重要な役割を持つ設備です。

【第2類】泡消火設備
対象設備: 泡消火設備
泡を使って火を覆い、空気を遮断して消火する設備です。油火災や化学薬品火災など、水で消火しにくい火災に効果的で、工場などに多く導入されています。

【第3類】ガス系消火設備
対象設備: 不活性ガス消火設備、二酸化炭素消火設備、ハロゲン化物消火設備など
ガスを噴霧して火を消す設備で、電子機器が多く設置されている場所や、精密機器がある空間に設置されます。水を使えない環境において、非常に重要な消火手段となります。

【第4類】火災報知設備・ガス漏れ警報設備
対象設備: 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備
火災やガス漏れをいち早く感知し、警報で知らせる設備です。建物の利用者に危険をいち早く伝える“命を守る第一報”としての役割を持ちます。

【第5類】避難器具
対象設備:救助袋、避難はしご、緩降機など
火災や災害発生時に、建物の上階から安全に避難するための器具を扱います。人命を守る“最後の砦”とも言える、大切な設備です。

【第6類】消火器(乙種のみ)
対象設備:各種消火器(粉末、強化液、CO₂など)
もっとも身近な消防設備とも言える消火器。定期的な点検や適切な設置が行われていないと、いざという時に使えない危険性も。確実な整備が求められます。

【第7類】非常警報設備(乙種のみ)
対象設備: 非常ベル、非常放送設備など
火災発生時に人々に避難を呼びかける音声や警報装置を扱います。火災を周知し、冷静な避難を促す非常に重要な設備です。

初心者はどの資格から取得すればいい?

消防設備士の資格は幅広いため、どこから学べばよいか迷う方もいるかと思います。
未経験の方には、比較的なじみのある設備を扱う「乙種第4類(火災報知器)」や「乙種第6類(消火器)」からの取得がおすすめです。

まとめ

消防設備士は、大きく分けて甲種・乙種の2つに分かれており、その中にも細かく分類があり、全部で13種類にも及びます。
複数の種類を取得することで、仕事の幅が広がり、やりがいにもつながります。

弊社ではテキストの貸し出しや、資格受験費用の負担など、資格取得のサポートを行っています。
興味を持っていただけた方のエントリーをお待ちしております!

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