消防設備工事・電気工事・消防設備点検およびメンテナンス業務などを行う、株式会社オーイーディーのブログ担当堤です。
今回のテーマは『夏季の火災は電気火災が多い話』についてです。
オーディーイーでは消防設備の施工・保守点検を行っていますが、どれだけ設備を充実させていてもやはり実際に火災になることはあります。
その火災の中で最も火事が多い季節は何月か知ってますでしょうか?「春は空気が乾燥する」といわれるように、春の3月4月は空気が乾燥するので火事が多くなります。
さらに春風で強風が吹くことが多いため、火が燃え広がりやすい状況になります。春先ではニュースなどで山林火災ニュースが相次いでいたりしますが、1月以降に件数が増加する傾向があります。
そしてこの夏ですが、夏は雨が降るので火災が大丈夫と思われがちなのですが、今回は、この「夏季の火災は電気火災が多い話」という話についてご紹介したいと思います。
夏季の火災は電気火災が多い話
夏場の火災には特徴があります。
その火災の原因ですが、古い扇風機から発火するケースがあります。
扇風機から発火についてですが、電気コードの経年劣化で断線したり埃がたまったりするのが原因です。
扇風機内部の電気部品や配線が劣化することで異常発熱を起こし、近くに長年蓄積されたほこりやごみがあると着火して火事になります。
その他には、古くなった電気コードが断線すると発熱したりもします。
周りを覆う被覆を溶かしてショートし、出火することもあります。
全国的にも扇風機火災というのは結構起こっている火災の原因なのです。
扇風機も機械なので作られて古くなるといろいろな箇所がおかしくなります。
製造から長期間経過した扇風機は、経年劣化によって火災等の事故につながる危険性があります。
扇風機を付けてみて、異音、異臭、不規則な運転等、異常が見られた場合、事故につながるおそれがあります。
その際には、電源プラグをコンセントから抜いて適切に廃棄したほうがいいでしょう。
田舎の実家に帰ったら、古い扇風機が残っていて、20年以上使っているような場合には、点検を依頼するか、標準使用期間を大幅に経過しているので、
買い替えを検討したほうが望ましいでしょう。古い製品は人目の付かないところや寝ているときに使ったりするのを控えたほうがいいでしょう。
モノを大事にする精神は素晴らしいことなのですが、機械モノは故障もするので。
エアコンからの出火も危険
扇風機だけでなくエアコンが原因のときもあります。使用中のエアコンを接続していた延長コード付近から出火し、住宅が全焼してしまったり、
エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し発火することもあります。エアコンは消費電力が大きいため、延長コードを接続した際に、
定格消費電力を超え、火災が発生するおそれがあります。あとは、エアコン内部には機械が入っているので、
十分な知識を持たずにエアコン内部の洗浄を行った際には、破損や発火などに至るおそれがあります。
そのほか「蚊取り線香」も危険
扇風機だけなく蚊取り線香も実は火災原因になります。火種は小さくても中心温度は700~800℃ですので、蚊取り線香を室内で使っていて、うっかり布団や衣類に接触させてしまった場合、
火事になることがあります。すぐに出火しなくても、長い時間をかけて燻焼し続け可燃物に着火し、火災に発展することがあります。ティッシュや新聞紙など燃えやすいものの近くで使うと危険性があります。
夏場の火事には特徴があるので気を付けて
オーディーイーの仕事は消防設備の点検や設備管理が中心なので、
万が一火事が起きてもその際の被害を少なくする、ことがメインになりますが、なるべく火事が起きない方がいいことは当然のことです。
そのために、どうして火事が起きるのかなどのシーンを理解し発生を防止できれば最もいいので、お客様との会話の中でたまに、こういった夏の火事について説明することがあります。
現場での経験を積む中で、少しずつ知識が身につき、成長を実感できる職場です。誰かの「安全で安心な毎日」を守る仕事に、あなたも挑戦してみませんか?
オーディーイーでは、「人の安全と命を守る」という社会的意義のある仕事を志す皆さんからのエントリーを心からお待ちしています!
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