お店やビルで消防設備士がチェックしていること

消防設備工事・電気工事・消防設備点検およびメンテナンス業務などを行う、株式会社オーディーイーのブログ担当堤です。

今回のテーマは『お店やビルで消防設備士がチェックしていること』についてです。

私たちが見えないところで、誰かがあなたの命を守っているデパート、映画館、ホテル等… 私たちが毎日利用する建物。
普段意識しないかもしれませんが、そこにはあなたの命を守る「消防設備」が必ずあります。それらが正しく動くように、陰で点検しているのが私たち「消防設備士」です。
今回は、建物の利用者が知っておくとちょっと安心できる3つの豆知識をご紹介します。

建物の壁にある赤いボタン「火災報知器の発信機」

火災報知器の点検で消防設備士が重要視するのは、通路の壁にある「発信機」と呼ばれる赤いボタンです。
これは、火災を見つけた人が「自分で押して警報を鳴らす」ためのものです。

消防豆知識:赤いボタンの高さは、発信機は床から1.2m~1.5mの間に設置すると法律で定められています。
これは、子どもから大人まで、誰もが緊急時にすぐに押せるようにするためです。
点検では、このボタンの動作確認と、ボタンの前に荷物や障害物が置かれていないかをチェックしています。非常時にはためらわず押してくださいね。

出口を照らす緑の看板「誘導灯」

「非常口」のマークが緑色に光る誘導灯。
これは、火災で停電したときでも、避難経路を確実に照らし続ける「命の看板」です。

消防豆知識:誘導灯の「電池切れ」はNG!
誘導灯の内部には、停電時に点灯するためのバッテリーが内蔵されています。
消防設備士の点検で重要なのは、このバッテリーが20分以上(大きな建物では60分以上)連続点灯するかを調べることです。
私たちはランプ確認に加え、電源を落として長時間点灯テスト等も行います。この地道なチェックが、もしもの暗闇でパニックにならずに避難できる安心を支えています。

火災から身を守るドアとシャッター「防火設備」

火災が起きたとき、被害を最小限に食い止めるのが、炎や煙を遮断する防火扉や防火シャッターです。
これらは、火災報知器が作動すると自動で閉まり、火の壁を作ります。

消防豆知識:シャッター下の「荷物」は絶対禁止!
点検で私たちが見回るのは、防火扉やシャッターの下に、在庫や段ボールなどの障害物が置かれていないかです。
シャッターが閉まるときに物が挟まると、そこから煙や炎が漏れ、逃げ道を失うことにつながります。

まとめ

私たち消防設備士は、「何も起きない毎日」を維持するために、目に見えないところで尽力しています。
未経験からでも始められ、みんなの日常の「安心」を作っていくこの仕事に、ぜひ挑戦してみませんか。
株式会社オーディーイーで、私たちと一緒に「安全を守る」仲間をお待ちしています。

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