消防設備士の最上位資格、甲種・特類について解説いたします。

消防設備工事・電気工事・消防設備点検およびメンテナンス業務などを行う、株式会社オーイーディーのブログ担当堤です。
今回のテーマは『消防設備士の最上位資格、甲種・特類について解説いたします』についてです。

人々の安全を、目に見えない場所で支えている「消防設備士」という仕事ですが、消防設備士の資格の中でも「特類(とくるい)」は、最上位の資格であり、高度な専門性が求められます。
今回は、そんな消防設備士の中でも「特類」の内容についてご紹介します。

消防設備士とは?

消防設備士は、建物に設置されている消火器やスプリンクラー、火災報知機などの設置・点検・整備を行う専門職です。火災が起きた際に、これらの設備が確実に作動するよう、日頃から万全のメンテナンスを行い、人命や財産を守る役割を担っています。国家資格である消防設備士には、甲種(特類・第1類~第5類))・乙種(第1類~第7類)の区分があり、それぞれ担当できる設備や業務範囲が異なります。消防設備士の資格の中でも、最も高度な知識と技術が求められるのが「甲種特類」です。

消防設備士「特類」ってどんな資格?

消防設備士の甲種特類は、消防設備士の甲種資格の中で最も上位の資格で、甲種特類を所持していると、全ての甲種消防設備士の業務が遂行できます。
甲種特類の資格を所有することで「特殊消防用設備等」と呼ばれる設備の工事・整備・点検を行うことができます。「特殊消防用設備等」とは、通常の消防設備とは異なり、特殊な用途や高い危険性を持つ施設などに設けられる、特別な構造や機能を持つ消防設備のことです。

「特類」はどんな人が目指せるの?

特類は誰でもいきなり受験できるわけではありません。下記の3つ以上の資格を保有していることが、特類の受験資格となります。
・第1類から第3類までのいずれか一つ
・甲種第4類
・甲種第5類
甲種の資格を3つ以上取得していないと受験できないため、道のりは決して簡単ではありませんが、その分、得られる信頼と仕事の幅は格段に広がります。

特類の資格試験について

特類の試験は筆記試験のみです。問題数は3科目、各15問の合計45問で、試験時間は2時間45分です。各科目60%以上の得点が合格基準とされています。
甲種特類の合格率はおおよそ20〜30%前後と、消防設備士の中でも難関とされています。特殊消防用設備等に関する高度な知識が問われるため、一般の甲種試験より難易度が高くなっています。また、資格試験では、関連資格(消防設備士、電気工事士、電気主任技術者等)を有する方は、申請により試験科目の一部が免除になりますが、甲種特類試験には、科目免除はありません。

まとめ

消防設備士は、社会の「当たり前の安全」を支える仕事です。その中でも、特類は、難易度の高い資格ですが、そのぶんキャリアの可能性も広がります。技術者としての誇りを持って取り組むことができます。当社では、消防設備士としてキャリアを積みたい方を積極的に応援しています。実務を通じてスキルを身につけ、資格取得を目指せる環境も整えています。「人の安全と命を守る」という社会的意義のある仕事を志す皆さんからのエントリーを心からお待ちしています。

コメント

  1. こんにちは、これはコメントです。
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